バハレーンとスーダンのイスラエル国交樹立その後

【バハレーン】
やはりバハレーン側が「全面正常化され何の障害もない」というわけではないという立場で、イスラエルが「次はこの分野で交流しましょう」「その次はこれをやりましょう」と連日ラブコールを送っているが、迷惑している様子。

バハレーン反体制派は国連に対し、国民の95%は正常化に反対していると報告した。(国民の70%がイランに近いシーア派で、政府は少数のスンニー派政権。)

既に「つーかーの仲」になって一体化しているUAEとは同じでないという印象。

UAEでは、公共の広場にユダヤ教の掘っ立て小屋を設置することを許し、金儲け目的で滞在している50人にも満たないユダヤ人移住者に公然と宗教行事を祝わせるほどに仲睦まじい関係を演出している。

【スーダン】
現段階では正常化に合意したのは政府レベルだけで、国会の勢力図は反対派が過半数を占めているので、イスラエルとの協定書がスーダン国会で批准される見通しは立っていない。

ただし、スーダン財界は浮き足立っていて、金儲けが解禁されたのだから急がねばという雰囲気なので、財界から徐々に切り崩していき、強硬な野党をどのように取り込むか、もしくは排除していくかということなのだと思う。このあたりの工作はユダヤが得意とするところなので、しばらく観察。

おまけ
【サウジ】
つい最近、従来からの原則を改めて表明したところを見ると、安保理決議に沿った和平をイスラエル側が受け入れたあとでないと、安易に「イスラエルと正常化」とは発表できない国内の雰囲気があるのではないか。

サウジの場合は、国連安保理、国連総会その他の会議、アラブ連盟、イスラム諸国会議機構(IOC)その他で、サウジ主導で幾多の政治文書を取りまとめてきた歴史があるので、安直に宗旨替えしたら、それはそれで男が廃る行為になる。

同じ国際決議にUAEも賛成票を投じてきた事実があるが、「全ての国際法をガン無視してイスラエルと完全友好に走っている」ところを見ると、UAEは発想から言動から完全にユダヤ化したと言える。

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