日立造船社員が過労自殺 初の海外赴任で未経験業務、ミス叱責も

日立造船社員が過労自殺 初の海外赴任で未経験業務、ミス叱責も
3/25(月) 5:00配信
毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/025a2bffabc2770646ab9a553efb29dfec432e7e

 東証プライム上場の大手機械メーカー「日立造船」(大阪市)の若手社員が赴任先のタイで自殺し、3月に労災と認定されたことが判明した。この社員は初めての海外勤務だったのに専門外の業務を命じられ、上司にミスを度々叱責されていたという。社員がこれらの複合的な要因で精神疾患を発症し、自殺したと判断された。

 亡くなったのは、北陸出身の上田優貴さん(当時27歳)。遺族や代理人弁護士によると、上田さんは大学院修了後の2018年4月に入社し、主に海外のごみ焼却施設などの設計業務を担当。入社3年目の21年1月20日にタイへ渡航し、日本にいる頃から関わっていたタイ中部ラヨーンでのごみ焼却発電所建設プロジェクトに従事していた。だが約3カ月後の4月30日、施設内で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。

 ◇コロナ禍で実地研修もなく

 上田さんには外国出張の経験がなく、海外勤務はこれが初めてだった。当時は新型コロナウイルスの感染が広がっており、通常行われる実地研修も受けられずに渡航した。タイでもコロナ禍で休日はホテルに籠もりがちになるなど孤独な状況に置かれた。タイ語を一切話せないうえ現地では英語に堪能な人が少なく、コミュニケーションで苦労する様子が見られたという。

 業務も当初は日本にいた時と同様、電気設備の設計を任されたが、3月中旬から発電所の試運転に携わるようになった。それまで全く経験がなく、知識もないためミスが多くなり、他の従業員の面前で上司から毎日のように叱責されたという。さらに、頼りにしていた別の上司が4月に帰国する一方、自身の帰国は5月末から7月末に延長され、当時の日記に「仕事がぜんぜんできなくて毎回おこられてばかりでとてもつらい」とつづっていた。3月中旬~4月中旬の残業時間は100時間を超えていた。

 ◇会社側、自殺か事故か結論つけず

 日立造船側は上田さんの死を自殺か事故か断定できないとしたが、遺族側は「転落場所で行う作業はない」との社員の証言や転落時の防犯カメラ映像から自殺だと主張。大阪南労働基準監督署(大阪市)は24年3月4日、過労自殺と認めた。遺族の代理人を務める岩城穣(ゆたか)弁護士(大阪弁護士会)によると、労基署は海外勤務や経験のない業務への対応、ミスへの厳しい叱責が上田さんに強い心理的負荷を与えたと指摘。亡くなる直前に精神疾患を発症していたと認め、自殺に至ったと結論付けた。岩城弁護士は「海外に赴任する若手社員に企業は慎重に配慮する必要がある。この件が労災と認められた意義は大きい」としている。

 日立造船広報・IRグループは取材に「当社として労災認定の事実を確認できていないため、コメントは差し控える」と答えた。【鈴木拓也】



産業用の大型機械を動かしながら、タイの田舎町から掻き集めた、未経験者を多数含む労働者集団を相手に指導するのは、並大抵のことではできないでしょうね。

日本の製造業は偽装が多いし、21世紀の戦略技術を一つも確保していないというし、たいしたことないんだよねー。

創立以来ずっと国内型企業だったのに、あるとき突然外国に進出することになり、現地に工場を建設し操業を始めたが、しばらくしたらビジネスパートナー(契約相手の張本人)が自分が承知している人ではなかったことが発覚したという事例を知っている。

紹介の紹介、そのまた紹介みたいな人に、次々に会って握手しまくった挙げ句の不祥事。身分証明書すら提出させず、一気に契約調印。盛大な祝賀パーティーまで開いた。相手はニヤリ(笑)。貧乏学生の飲み会じゃないんだからさー。

ええ、経団連正会員でもある立派な一部上場企業様ですよ。

その会社の社員が汗をかいて生み出した利益から、何の政治権力も持たず、現地財界に全く顔が利かない馬の骨に、巨額報酬を今でも毎年渡している。

町で時折見かける日本人責任者は、ボロボロの中古車に乗ってました。その横を高級車で涼しく通り過ぎていた私(笑)。

日本人の頭なんて、この程度なんだってば。調子に乗って、のぼせあがりすぎ。

本当にご愁傷様です、日本人がね。

日本人は、得意分野である、他人が生み出した技術・仕組みの改良だけしててください(爆)。

どちら様も、個人の幸せを追求してください。上司と老後を一緒に過ごすわけではありません。遠慮は要りません。目の前にいる上司がバカだと思うあなたは優秀だから、必ずや外でやっていける。

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