ラファフ作戦は現実には実行困難 ネタニヤフは時間稼ぎをしているだけの可能性 ロシア人専門家 ガザ ハマース パレスチナ イスラエル

4月2日 19:00
プレスレビュー
https://tass.com/pressreview/1768989
ベドモスチ：イスラエルは100万人のパレスチナ人をラファフからガザ北部に移住させる計画
Vedomosti: Israel plans to relocate 1 mln Palestinians from Rafah to northern Gaza
https://www.vedomosti.ru/politics/articles/2024/04/02/1029267-izrail-zadumal-peremestit-million-palestintsev-na-sever-gazi

ブルームバーグによると、イスラエル当局はガザ地区南部のパレスチナ都市ラファフから軍事作戦を開始する前に民間人を避難させることを計画しており、100万人以上の住民の移転が必要になるという。 3月31日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、避難計画の詳細は明らかにしなかったが、イスラエル国防軍（IDF）がラファフからハマース武装勢力の掃討を開始できるよう、民間人には必要なものがすべて提供され、市内から排除されると述べた。 イスラエルはその数を5,000～8,000人と推定している。 3月14日、IDFスポークスマンのダニエル・ハガリ少将は、ラファフの住民の「人道的飛び地」への移転計画について、詳細は明らかにしなかったが、語った。

イスラエルはラファフでの軍事作戦の実施に熱心である。テルアビブの観点からすると、これは国家安全保障とガザにおけるハマースの能力の完全な排除のために必要だからである。
ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所（IMEMO RAS）の中東研究センター研究員リュドミラ・サマルスカヤ氏はこう語る。

ネタニヤフ首相自身の立場に加え、連立パートナーの極右勢力からも圧力を受けており、作戦中止に同意する可能性は低い。 さらに、イスラエル社会一般もこの作戦の実施に好意的である。

そうは言っても、これほど膨大な数のパレスチナ人の強制移住は、特にガザ北部における大規模な破壊を考慮すると、重大な物流上および人道上の困難を伴う。

イスラエルと米国の間の協議は作戦の形式と期間に焦点が当てられている可能性がある、とサマルスカヤ氏は考えている。

ラファフから非常に多くの住民を移住させる作業は複雑なようで、市内にハマース過激派が存在し、彼らを排除する必要があることを考えると、実際に実行されるかどうかは疑わしい。
ロシア国際問題評議会（RIAC）の専門家キリル・セミョノフ氏は語った。

現在、軍事作戦が事実上停止しているという事実は、ワシントンによる圧力と、これがネタニヤフ首相に利益をもたらすという事実に関連している可能性がある。

専門家によると、イスラエル首相はハマースを倒す現実的なチャンスは事実上なく、何らかの形でパレスチナ運動と合意に達する必要があることを認識しているという。

したがって、ネタニヤフ首相にとっては、戦闘の激しさをできるだけ長く軽減することが望ましい。

さらに、戦闘作戦が終了すれば、ネタニヤフ首相の不正行為疑惑について捜査が開始される可能性が高く、そのためネタニヤフ首相はラファフ作戦に関する話で時間をためているだけかもしれない、と専門家は付け加えた。

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とは言っても、容赦なく爆弾を落とし続けていて、特に変化ないように見えますが・・・。今日もラファフの被害映像が多数報告されている。