モロッコ 5月の小麦輸入 ロシア産が1位に 

2024年6月14日 10:38
ロシアの穀物輸出業者、北アフリカ市場に注力
Russian grain exporters focusing on North African markets
ロシアはフランスを追い越し、モロッコへの主要な小麦供給国に

ロシアの穀物は、競争力のある価格と物流の利便性により、伝統的に北アフリカ市場で販売されてきたと、応用経済研究所(IPEI)RANEPAの農業政策センターの主任研究員であるデニス・テルノフスキー氏は火曜日に述べた。同氏は、ロシア農業省が国内の穀物輸出業者が北アフリカの主要市場に注力すると発表した後に発言した。

ロシアは、2019年以来その地位を維持してきたフランスを追い越し、モロッコへの主要な小麦供給国となった。地元の通信社は、このアフリカの国がロシアから61,800トン以上の小麦を輸入し、5月の小麦輸入全体の約26%を占めたと報じた。ポーランドはロシアに次ぐ第2位の供給国となり、フランスは第3位に後退した。

「我々[モロッコ]は常にコストパフォーマンスを重視しています。 「5月には、ロシアの価格は他の供給業者の提示価格よりも競争力があったことが判明した。そのため、モロッコの事業者はロシア産小麦を好んでいる」と、穀物・豆類取引業者全国連盟(FNCL)の会長オマール・アルヤコビ氏は述べた。

サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の「ロシア・アフリカ」会議で講演したロシアのセルゲイ・レビン農業副大臣は、2023年のロシアのアフリカへの農産物輸出は前年比25%増加したと指摘した。同氏は、上昇傾向は続いていると述べた。

過去1年間で、(ロシアの)アフリカへの輸出は25%増加し、ほぼ60億ドルに達し、そのうち80%が小麦である」とレビン氏は述べた。

2月、モスクワは、2023年7月にサンクトペテルブルクで開催される第2回ロシア・アフリカ首脳会談でロシアのウラジーミル・プーチン大統領が発表した人道的取り組みの一環として、ブルキナファソ、ジンバブエ、マリ、ソマリア、チャド、エリトリアへの小麦20万トンの無償提供を無事完了した。

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