ロシアの石油会社はラテンアメリカでの販売に注力 ブラジル ボリビア

6月19日、19:00
プレスレビュー
https://tass.com/pressreview/1805195
コメルサント:ロシアの石油会社はラテンアメリカでの販売に注力
Kommersant: Russian oil companies focus sales on Latin America
https://www.kommersant.ru/doc/6774390

ロシアの石油会社はラテンアメリカでディーゼル燃料の販売を拡大している。6月、Lukoil ルクオイルはボリビア国営石油会社YPFB向けディーゼル燃料を積んだタンカーをチリ北部のアリカ港に送った。
EUとG7諸国が2023年初頭にロシアからの石油製品の供給に制裁を課し始めてから、トルコとブラジルがロシアのディーゼル燃料の主な輸出先となった。
ロシアからラテンアメリカへの燃料供給の増加に伴い、この市場を伝統的に支配してきた米国からの輸入の割合が減少しているとコメルサントは書いている。

2023年2月にロシアの石油製品に禁輸措置と価格上限が課される前は、欧州市場がロシアのディーゼル燃料の最大の輸出先だった。
現在、トルコはロシアのディーゼル燃料の最大の輸入国であり、ロシアは今年、同国に1日あたり約36万バレルのディーゼル燃料を輸出している。

ラテンアメリカは伝統的に米国の余剰ディーゼル燃料の販売に最適な地域と考えられてきたが、ロシア燃料の追加量により米国からの輸入が減少していると、Kplerのビクター・カトナ氏は指摘した。同時に、米国の精製業者はすでに重点を欧州に移していると付け加えた。

専門家は、ラテンアメリカの消費者がロシア燃料に大きな関心を示しているのは、特に制裁下での魅力的な割引によるものだと強調した。

さらに、アナリストは、ロシアの石油製品の需要の伸びは、ドルに対するレアルの弱体化によって左右される可能性が高いと指摘した。
一方、カトナ氏は、スエズ運河を通ってアジアからヨーロッパに向かうタンカーにとって紅海がますます通行しにくくなるにつれて、ヨーロッパの買い手は米国からの燃料購入を増やすという考えにますます慣れてきていると考えている。



禁輸しても通商相手を組み替えておしまいというパターン。

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