ロシア 国内オフショアへの法人登記数が3割増加428社 2022年の約3倍 経済制裁

7月15日、19:00
プレスレビュー
https://tass.com/pressreview/1816945
イズベスチヤ:ロシア、同国への企業移転増加
Izvestia: Russia sees rise in businesses relocating to country
https://iz.ru/1726655/evgenii-grachev/kak-sar-v-masle-chislo-kompanii-v-rossiiskikh-ofshorakh-vyroslo-na-tret-za-polgoda

ロシアの特別行政区(SAR)である沿海地方のRussky Island ルースキー島とカリーニングラード州のOktyabrsky Island オクチャブリスキー島に登録されている企業数は、2024年上半期にほぼ3割増加して428社になったと、イズベスチヤが経済発展省の情報として報じた。これは昨年の同時期より10%増加し、2022年のほぼ3倍である。同省は、こうした数字は外国企業がロシアの管轄区域に積極的に移転し続けていることを示していると述べた。

管理会社の報告によると、SAR参加者の2019~2023年のロシア経済への投資総額は850億ルーブル(9億7326万ドル)に達したと経済発展省は明らかにした。SARはロシアにルーツを持つ外国企業がロシアの管轄区域に移転し、制裁を恐れることなくロシアで事業を継続することを可能にすると、ビジネスロシア協会のメンバーであるエレナ・グラディシェワ氏は同紙に語った。

このようなゾーンを組織する主な目的は、ロシア企業にとって外国のオフショアゾーンに代わるものを作り、企業のロシアへの復帰を確実にすることだと、オポラ・ロシアの専門家セルゲイ・エリン氏は説明した。

ロシア商工会議所のイリヤ・ズブコフ副会長は、移転要請はロシアにルーツを持つ外国法人が外国の管轄区域でもはや有利だと思わなくなったために行われていると指摘した。

「友好的な管轄区域に移転すれば、配当の支払いなど、多くの手続きが簡素化されるはずだ。配当は株式の重要な部分であり、支払い再開は企業の資本金を増やす」とフィナム・ファイナンシャル・グループの株式分析部門長ナタリア・マリフ氏はイズベスチヤ紙に語った。

この記事へのコメント