プーチン「デジタル・ルーブルの試験導入は成功」 ロシア デジタル通貨

2024年7月17日 15:38
プーチン大統領、新たなデジタル通貨政策を発表
Putin outlines new digital currency policy
デジタルルーブルの試験導入は成功したとロシア大統領が発表
https://www.rt.com/business/601217-digital-ruble-russia-putin/

ウラジミール・プーチン大統領は水曜日、導入の試験段階が終わりに近づいているため、新たに導入されたデジタルルーブルはロシア経済に完全に組み入れられるべきだと発表した。

経済問題に関する政府会議でプーチン大統領は、電子通貨の試験導入は成功し、プロジェクトはより広範な導入の準備ができていると述べた。

「デジタルルーブルプラットフォームの試験導入は、その効率性と機能性を実証した。そして今、我々は次のステップを踏む必要がある。つまり、経済、ビジネス活動、金融分野でデジタルルーブルをより広範かつ本格的に導入することに向かって進むことだ」と大統領は示唆した。彼は、このプロセスを加速させるための措置について規制当局と協議する予定だと付け加えた。

国家デジタル通貨を導入するというアイデアは、2020年後半にロシア中央銀行によって発表され、デジタルルーブルは昨年8月1日に正式に運用が開始された。ビットコインなどの仮想通貨とは異なり、デジタルルーブルは中央銀行が発行し、従来のお金に裏付けられたロシアの国家通貨の電子版である。規制当局は、デジタルルーブルは手数料や制限などの銀行の制限に依存しないため、ロシア国内外での送金や支払いを容易にすることを目的としていると述べている。

「本質的に、これは私たちの国家通貨の別の形にすぎません。特別なのは、国民や企業がどの銀行に口座を持っているかに関係なく、デジタルルーブルを使用できることです」とプーチン大統領は指摘した。

大統領によると、ロシア全土の11都市の12の銀行、600人の個人、22の貿易・サービス企業がすでにこの通貨導入の試験段階に参加している。 7月1日現在、デジタルルーブルを使った送金は2万7000件以上、商品やサービスの支払いは7000件以上実施されている。

ロシア銀行によると、さらに21の金融機関が現在このプロジェクトに参加する準備を進めており、早ければ今年9月にも参加する可能性がある。規制当局はまた、ロシアの外国パートナー数社とデジタルルーブルを使った決済のテストを開始したと、同銀行の第一副議長オルガ・スコロボガトワ氏が今月初めにTASSに語った。

中央銀行総裁のエルビラ・ナビウリナ氏は4月、デジタルルーブルの一般向け完全導入には5～7年かかる可能性があると示唆した。

「国民と企業の選択が基本であるため、これは自然なプロセスとなるでしょう。彼らにとって便利でなければなりません」と同氏はRIAノーボスチ通信に語った。