イギリス 培養した鶏肉をペット用に販売することを認可 世界初 培養肉 Meatly社

2024年7月17日 16:32
ペット用の人工肉を承認した初の国 – FT

動物飼料は、英国の培養肉市場の自然な出発点であると生産者は主張している
https://www.rt.com/business/601228-uk-lab-meat-pet-food/

英国企業は、今年ペットフード生産者に人工鶏肉の販売を開始すると発表し、英国は「培養」肉を商業化する欧州初の国となった。

新興企業Meatly ミートリーのCEO兼共同創業者のオーウェン・エンソール氏は水曜日、同社が動物植物衛生庁（APHA）と環境・食料・農村地域省から製品の承認を受けたと述べた。

ミートリーは、英国をEU規制から解放したブレグジットによって生まれた好機を活かすことができた。また、同社は最近政府がバイオテクノロジーとイノベーションに注力し、培養肉が承認されたことも恩恵を受けたとエンソール氏はフィナンシャル・タイムズ紙に語った。

同起業家によると、承認の「非常にエキサイティングな」点は、「英国がこれらの新しい革新的分野と食品技術のリーダーとしての地位を確立する意図を示している」ことだという。

英国食品基準庁の食品政策担当副局長ジェームズ・クーパー氏は、同庁は「安全かつ法律で義務付けられている通りに行われる限り、細胞培養製品（CCP）などの代替材料を使用する動物飼料部門のイノベーションを歓迎する」と述べた。

エンソール氏は、ペットフードが英国の培養肉市場の自然な出発点になると考えている。

ミートリーの広報担当者はジャスト・フードのウェブサイトに対し、同社は現在「主にペットフードに注力している」ものの、同社のプロセスと製品は人間にとって安全で健康的であると語った。「業界をリードする当社の技術を人間の食品会社にライセンス供与する可能性が高い」と同氏は述べた。

ミートリーはこれまでに、米国のベンチャーキャピタル会社アグロノミクスや英国のペットフード小売業者ペッツ・アット・ホームなどの投資家から350万ポンド（460万ドル）を調達しており、今後3年以内に産業規模に達すると予想している。

広報担当者によると、同社は今後、米国、カナダ、EU市場で「まずはペットフード」の地位を確立しようとしている。

培養肉は、タンクで培養された動物細胞から作られ、現在、米国、シンガポール、イスラエルで人間の食用として承認されている。