西岸 イスラエル軍と入植者によるパレスチナ人殺害228人 対前年同期比65％増 住宅破壊643件（同42％増） 2024年上半期 ノルウェー人道団体NRC

イスラエル軍がヨルダン川西岸で「不当な致死的武力」を行使していると人道団体が主張
Israeli forces using 'unwarranted lethal force' in West Bank, says humanitarian group
2024年7月20日土曜日 午後2時42分
https://www.presstv.ir/Detail/2024/07/20/729720/Israeli-forces-using--unwarranted-lethal-force--in-West-Bank,-says-humanitarian-group-

国際人道団体の大手は、イスラエル軍が占領下のヨルダン川西岸でパレスチナ民間人に対して「不当な致死的武力行使」を行っていると述べている。

ノルウェー難民評議会（NRC）は金曜日の声明で、今年前半にパレスチナ領土で暴力と人権侵害が深刻にエスカレートしたと述べ、1,000人以上が強制的に退去させられ、約16万人が破壊による悪影響を受けたと指摘した。

NRCによると、イスラエル軍と入植者は2024年1月から6月までに228人のパレスチナ人を殺害し、そのうち58人は子どもで、対前年同期比で65％増加している。

「データは、イスラエル軍がパレスチナ民間人に対して不当に致死的な武力を行使していることを示している」とNRCパレスチナ担当ディレクターのアナ・ポヴルジェニッチ氏はプレスリリースで述べた。

「ヨルダン川西岸の状況悪化と、国際法に違反してヨルダン川西岸の主権を確立しようとするイスラエル高官の行動を切り離すことはできない」と同氏は強調した。

さらに、NRCは、イスラエルによるパレスチナ人の財産の「不法な破壊」が「前例のないレベルに達した」と述べ、6月30日までに643の建造物が破壊され、前年同期比より42％増加したと付け加えた。

「これらのケースのほとんどで、イスラエルは、建造物にはイスラエル発行の建築許可証がないと報告しているが、（行政手続きで差別的扱いを受ける）パレスチナ人が許可を取得するのは事実上不可能（であるから不当）だ」とNRCは述べた。

入植者による攻撃も、今年上半期に記録された649件に上り、2023年の598件から増加（8.5%増）している。

「一部の国は暴力的な入植者個人に対して制裁を課しているが、これは暴力率の削減に限られた効果しか与えていない」とポヴルジェニッチ氏は述べた。

彼女は、中央政府、地方政府、軍隊を含むイスラエルに国際法の重大な違反の責任を負わせるために、各国がより多くのことをしなければならないと強調した。

占領地ヨルダン川西岸地区へのイスラエル軍の襲撃は10月7日以来3倍に

この発言は、占領地テルアビブ政権がガザ地区で血みどろの猛攻撃を仕掛けて以来、占領地ヨルダン川西岸地区全域のパレスチナ人コミュニティに対するイスラエル軍の襲撃回数が3倍に増加していることが最近の報告書で明らかになったことを受けてのものだ。

匿名を条件に語ったパレスチナの情報筋によると、秘密裏に活動するイスラエルの特殊部隊がナブルス旧市街への襲撃中に元被収容者のムハンマド・シャバロを拉致したという。

イスラエルが2023年10月初旬に包囲されたガザ地区への戦争を開始して以来、占領地の村や都市へのイスラエル軍の襲撃がほぼ毎日激化した結果、ヨルダン川西岸地区での死傷者が増加している。

戦争開始以来、イスラエル軍または過激派ユダヤ人入植者によってヨルダン川西岸地区で550人以上のパレスチナ人が殺害されている。 9,300人以上のパレスチナ人も拘留されている。

少なくとも38,919人のパレスチナ人が、その多くが女性と子供であり、過去8か月にわたるイスラエル政権の大量虐殺戦争中にガザ地区全域で行われた攻撃で殺害されている。