中国Sinovac製ワクチンの悪口を広めたのは米国防総省 フィリピン コロナ

2024年7月26日 17:50
米国、コロナワクチンに関する偽情報を拡散したことを認める – ロイター
US admits it spread disinformation about Covid vaccine – Reuters
国防総省は、シノバックワクチンが「偽物」であるとフィリピン国民に信じ込ませるため、何百もの偽ソーシャルメディアプロフィールを作成したと報じられている
https://www.rt.com/news/601714-pentagon-admits-vaccine-disinformation/

ロイター通信によると、米軍は、フィリピンおよびアジアと中東全域で中国のシノバックワクチンの信用を失墜させることを目的とした秘密のキャンペーンを展開したことを認めた。

[国防総省]がフィリピンの聴衆にシノバックの安全性と有効性に疑問を呈するメッセージを送ったのは事実だ」と国防総省当局者は6月25日付の書簡でフィリピンの関係者に書き送った。ロイター通信はこれを金曜日に報じた。

文書によると、国防総省は「COVID関連のメッセージでいくつかの失策を犯した」ことを認めたが、2021年後半に作戦を中止し、それ以来「情報作戦の監視と説明責任を大幅に改善した」とマニラに保証した。

問題の作戦は、中国がフィリピンでシノバックのワクチンを無償配布すると発表した2020年に始まった。ロイターの調査で先月明らかになったところによると、北京にとってのこの広報上の恩恵に対抗するため、国防総省はフロリダの心理作戦センターに少なくとも300の偽のソーシャルメディアプロフィールを作成し、中国のワクチンを中傷するよう命じた。

心理作戦チームが作成した典型的な投稿には「COVIDは中国から来たし、ワクチンも中国から来た。中国を信用するな!」と書かれていたが、別の投稿には「中国から来たもの - PPE、フェイスマスク、ワクチン:偽物。しかしコロナウイルスは本物だ」と書かれていた。

このキャンペーンに関わった軍当局者は、自分たちの目標が安全でないワクチンからフィリピン人を守ることではなく、「中国を泥沼に引きずり込む」ことであることを知っていた、と上級将校はロイター通信に語った。

報道によると、このプロパガンダキャンペーンはすぐにフィリピンを越えて広がった。中央アジアと中東のイスラム教徒の聴衆は、シノバックには豚のゼラチンが含まれているため「ハラム」、つまりイスラム法で禁じられていると聞かされた。このキャンペーンにより、シノバックはワクチンが「豚の材料を使わずに製造されている」と主張する声明を発表せざるを得なくなった。

国防総省はフィリピン軍への書簡を公式に認めておらず、米国とフィリピンの政府はロイター通信に対しこの件についてコメントを拒否した。

しかし先月、国防総省の報道官は同通信に対し、米軍は「ソーシャルメディアを含むさまざまなプラットフォームを利用して、米国、同盟国、パートナーを狙った悪意ある影響力攻撃に対抗している」と語り、ワシントンは「新型コロナウイルスの拡散を米国のせいにする中国の偽情報キャンペーン」に反応しているだけだと主張した。

中国外務省はロイターに対し、米国が中国に関する偽情報を広めていると長らく主張してきたと語った。

フィリピンでは、ロイターの報道を受けて上院外交委員会が調査を開始した。先月の公聴会で、同委員会を率いるイミー・マルコス上院議員は国防総省のキャンペーンを「邪悪で、悪意に満ち、危険で、非倫理的」と呼び、マニラがワシントンに対して法的措置を講じることができるかどうか調査するよう提案した。



偽情報はもちろん問題だが、そもそも論として、治験が終わっていない医薬品を全国民・住民に強制すること、特に慎重な取り扱いを要する乳幼児と妊婦までも対象としたこと、必要な統計を取らないことを決めること自体が許しがたい暴挙なのだが。

この記事へのコメント