カザフ大統領 中央アジア諸国の防衛同盟を創設する構想を提案 トカエフ

8月9日、19:00
プレスレビュー
https://tass.com/pressreview/1826965
ネザヴィシマヤ・ガゼータ：中央アジア、防衛同盟の創設を検討
https://www.ng.ru/cis/2024-08-08/1_9067_asia.html

世界の主要プレーヤーは最近、中央アジアに影響力を発揮する取り組みを強化し始めている。この地域の国々は、近隣諸国との関係を強化することで状況を乗り切ろうとしている。

ロシアとの関係を完全に断つことは、巨大な市場を失い、軍事的・政治的状況を悪化させることになるため、そのような措置は非現実的であるとネザヴィシマヤ・ガゼータは書いている。

同時に、この地域におけるモスクワの役割を徐々に弱める措置が講じられており、この地域の国々がイラン南部の港、トランスコーカサス、中東を経由して西側市場にアクセスするための代替物流ルートが模索されている。

これらの出来事を踏まえ、カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領は、中央アジア諸国の防衛同盟を創設する構想を提案した。

トカエフ大統領は、中央アジア諸国が統一された防衛政策を策定する必要があると考えている。「中央アジア周辺で困難な軍事・政治情勢が続く中、防衛政策と安全保障の分野で協力する必要がある」と、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領のアスタナ訪問前夜にカザフスタンスカヤ・プラウダ紙に寄稿した記事で述べた。

タシケントに拠点を置くMan'o マノ研究構想センターのバフティヨル・エルガシェフ所長によると、トカエフ大統領の提案は、世界情勢の悪化と世界大国間の対立の激化に対する反応である可能性が高い。中央アジアは、ロシア、米国、中国、欧州連合、トルコなどの大国の利益が交差する重要な地域の一つとなっている。

専門家は同紙に対し、中央アジアへの脅威が高まっているにもかかわらず、同地域の国々は防衛同盟を結成する準備ができておらず、まずは経済交流とパートナーシップのレベルを高めることに重点を置く必要があると語った。