ロシア・カナダ間のほぼ全ての対話チャンネルが切断された ロシア大使館 文化交流も含め

8月30日 19:00
プレスレビュー
https://tass.com/pressreview/1835973
イズベスチヤ：ロシアとカナダの関係が急降下
https://iz.ru/1750844/leonid-samuna/tak-vam-i-kanada-pochti-vse-kanaly-sviazi-mezhdu-ottavoi-i-moskvoi-razorvany

ロシア大使館はイズベスチヤに対し、ロシアとカナダ間のほぼすべての二国間通信チャネルが切断されたと語った。特に、両国間の北極圏での過去の協力は今や存在しない。外交官らは、北の先住民族に関する文化交流も影響を受けていると指摘した。

ロシアとカナダの関係は常に冷え切っていたわけではない。実際、つい最近まで、両国は政治、経済、科学、技術、文化など、さまざまな分野で交流していた。貿易は、特に農業分野で徐々に拡大していた。

「高等教育機関の間で研究交流が確立されつつありました。ある段階で、両国の北部地域間の協力は、建設や文化など、さまざまな分野で着実に発展し始めました。
両国の地域間協力はかなり集中的に発展していました。ある時点で、ケベックとタタールスタンは関係を育んでいました」と、サンクトペテルブルク国立大学アメリカ研究学部のグリゴリー・ヤルイギン准教授はイズベスチヤに語りました。

現在、モスクワとオタワの間でかつて芽生えていた協力は消え、北極圏の開発に関する対話も停止しています。この分野での二国間交流は、両国の地理的位置と、この協力から得られる経済的利益のために、両国にとって非常に重要でした。

「こうした関係や協力が消えていったことに気づかなかったとは言えません。

北極圏の開拓、環境や輸送能力の保全、鉱床の採掘という観点から、とりわけ今日では、我々の遠隔地という点から、この関係は有望でした。

おそらく、この道筋は北極圏の2大巨頭にとって最も有望なものだったでしょうが、関係を阻害するというオタワの決定、および政治的・経済的制裁は、関係回復の余地や回復をまったく与えていません」とヤルイギン氏は考えています。

ロシアの北極圏でのプレゼンスを制限することに加えて、カナダと他の西側諸国は、この地域の軍事化に取り組んでおり、それがモスクワにとって脅威となっています。さらに、両国は合同の北米航空宇宙防衛司令部（NORAD）の近代化を計画しています。

「カナダは、数千キロの範囲をカバーする地平線越えレーダー基地を含む、より強力な新型レーダーを北部地域を含む国内に設置し、ロシアの相当な地域（北部と極東）を監視できるようにする計画だ」とロシア科学アカデミー米国カナダ研究所カナダ部門長のドミトリー・ボロディン氏は述べた。