イランの弾道ミサイル Fateh、Fattah、Fathの違い

Middle East Spectator、[2024/10/02 日本時間22:45]
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– 🇮🇷 イランのミサイルを混同している人が多すぎるので、ここで説明しておきます。

Fateh、Fattah、Fathはすべてイランの弾道ミサイルですが、それぞれ異なります。これらを互換的に使用することはできません。綴りは似ていますが、異なるミサイルです。

ペルシャ語でفاتحと表記されるファーテフ Fateh(Fateh-110およびFateh-313)は、短距離弾道ミサイルです。精度は極めて高いですが、射程距離は非常に限られています。これらは通常、隣国イラクの標的を攻撃する際にイランが使用するミサイル、またはイスラエル国内のヒズボラが使用するミサイルです。上の画像がこのミサイルです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Fateh-110
https://en.wikipedia.org/wiki/Fateh-313

ファッターフ(ファッターフ1とファッターフ2)はペルシャ語でفتّاحと書かれ、中距離の極超音速弾道ミサイルです。非常に高速で、精度も非常に高いです。2023年に公式に発表され、イランは昨夜、他のさまざまなミサイルとともに、限られた数でイスラエルに対して使用しました。左下の画像がこのミサイルです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Fattah-1_(missile)

ファトゥフ Fath(Fath360)はペルシャ語でفتحと書かれ、輸出ではBM-120としても知られ、短距離の衛星誘導戦術弾道ミサイルで、キャニスターから発射されます。このシステムはアメリカのHIMARSと同様の役割を果たしており、ロシアは最近、ウクライナで使用するためにイランからこのシステムを入手したと言われています。右下の画像がそれです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Fath_360

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