ハーバード大学 寄付金が15％減少 イスラエル ガザ テント村 ハマース BDS パレスチナ 米国

ハーバード大学、過去10年間で最大の寄付金減少傾向
Harvard sees biggest downtrend in donations in a decade
名門アイビーリーグの大学への寄付金は、親パレスチナ抗議運動と学長辞任を背景に、昨年15％急減
2024年10月18日
https://www.ynetnews.com/article/b12zhpyg1l

ハーバード大学は過去10年間で最大の寄付金減少を経験し、昨年と比較して約1億5100万ドル減少し、ほぼ15％の減少傾向を示しました。これは2015年以来最大の減少であり、アイビーリーグの大学にとっての激動の時期を反映しています。

この減少の主な理由は、ガザ戦争後のキャンパス抗議運動で著名な大学の寄付者が資金提供を停止したことと、キャンパスでの反ユダヤ主義への対応について厳しい批判に直面した元学長のクローディン・ゲイ教授の辞任です。

名門アイビーリーグの大学への寄付金は、親パレスチナ抗議運動と学長辞任を背景に、昨年15％急減した。

大学の年次財務報告によると、ハーバード大学は2024年6月までの1年間に11億7000万ドルの寄付金を受け取ったが、これは前年度の13億8000万ドルより大幅に少ない。最も大きな影響を受けたのは基金で、寄付金は34％削減され、総額3億6810万ドルの損失となった。

ハーバード大学の新学長アラン・ガーバー教授は、今年の募金結果に失望を表明し、募金活動における今後の課題を示唆する懸念を指摘した。同教授は、以前のコミットメントの一部は引き続き大学を支援していると強調したが、財務報告は寄付金収入の減少と、継続的な資金提供に関して大きな不確実性を生み出した複雑な経済状況を浮き彫りにしている。

10月7日のハマス攻撃に対する大学の対応に端を発したキャンパスでの親パレスチナ派の抗議活動により、Ofer オフェル家、ヘッジファンド界の大物Ken Griffin ケン・グリフィン、投資家Len Blavatnik レン・ブラバトニックなど、複数の主要寄付者がハーバード大学への寄付を差し控えた。

寄付金の減少にもかかわらず、同大学は世界で最も裕福な大学であり、基金は532億ドルと評価され、過去1年間で9.6%の収益を生み出した。財務報告によると、基金は大学の年間収入の約37%を占め、教授の給与、奨学金、研究の資金を支える24億ドルを生み出している。

大学の経費は主に給与と福利厚生の増加により引き続き増加したが、ハーバード大学は年間を約4,500万ドルの予算黒字で終えることができた。それにもかかわらず、ガーバー教授と大学当局は、支出が収入を上回り続けていることを踏まえ、今後は慎重な財政管理が必要だと強調した。

ハーバード大学は、キャンパス全体で抗議活動が相次いだことを受けて、今年寄付金が減少したと報告したアイビーリーグの大学としては2校目となる。米国のキャンパスで親パレスチナデモの先頭に立ったニューヨークのコロンビア大学ヨーク校は、毎年恒例の寄付デーで寄付金が30%近く減少したと記録した。