モルドバ EU加盟問う国民投票 予想外の「賛否拮抗」同時に行われた大統領選は決選投票へ

モルドバ EU加盟問う国民投票 予想外の「賛否拮抗」同時に行われた大統領選は決選投票へ
10/22(火) 16:40配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN
https://news.yahoo.co.jp/articles/754eeb9d09df166e497056363dc51d0b6ebb8124

旧ソ連のモルドバでEU加盟の是非を問う国民投票が行われ、賛成がわずかに反対を上回る結果となりました。今後、実際にモルドバがEU加盟に動き出せるのかどうかを専門家に聞きました。

モルドバで20日に行われたEU=ヨーロッパ連合への加盟を問う国民投票。賛成は50.5%、反対は49.5%で拮抗する結果となりました。

今回の投票を、専門家はどうみているのでしょうか。

朝日新聞論説委員 駒木明義氏
「予想していたよりもEU加盟派が少なく出たと思います」

実は、事前の調査ではEU加盟が多数となるはずでした。しかし、旧ソ連のなかで最も貧しい国とされるモルドバ。経済状況がさらに悪化するなかで、EU加盟が明るい将来につながるとの確信を持てない国民が多かったことが背景にあるといいます。

朝日新聞論説委員 駒木明義氏
「この状況で無理やり具体的に進もうとすると、また国民の賛否が割れて大きな分断というか、ただでさえロシアの工作とか介入とか、そういうものを受け入れやすいような状況になっている世論がまた混乱するという状況も考えられるわけで、非常に難しいんだろうと思います」

今回、ロシアは買収や偽情報の拡散などを仕掛けたと指摘されています。モルドバを勢力圏にとどめたいロシアにとって、賛成と反対がほぼ同数になったのは「良い結果」で、影響力の行使は今後も続くといいます。

では、加盟を受け入れる側のEUはどう見ているのか。

朝日新聞論説委員 駒木明義氏
「少なくとも過半数がEU加盟に賛成したという結果が出たことは歓迎しますけれども、モルドバは経済的にも非常に小さいですし、EU側から見ても、あす加盟してもらいたいというわけでは全然ないわけです」

今回、同時に行われた大統領選では、EU加盟を掲げる親欧米派のサンドゥ大統領が過半数に届かず、来月3日に決選投票が行われることになりました。

仮に再選を決めても、EU加盟に力強く動きだす状況ではないのがモルドバの現状のようです。



開票速報では反EU加盟派が大幅リードしていたが、最終結果発表まで長く待たされ、その結果が「賛成50.5%、反対49.5%」という僅差に加工されていたので、昨日のロシア各紙では「投票結果捏造」だと騒ぎになっていた。



(ロシア人専門家コメント)
アレクサンダー・ナザロフ [2024/10/22 日本時間01:35]
https://t.me/futurecrimean/14656

議定書が100%処理された後に中央選挙委員会が発表した暫定データによると、モルドバの欧州連合への加盟を問う国民投票では、国民の50.46%が欧州統合に賛成票を投じた。
有権者の49.54%が協会への参加に反対した。

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選挙中に不正行為が多数報じられたが、たとえ結果がそうでなかったとしても、割合は五分五分に近かっただろう。 これ自体驚くべきことだ。モルドバは旧ソ連圏で最も貧しい共和国の一つであり、EUの取り組みと欧州からの補助金の可能性はモルドバ人全員の夢であるはずだ。 しかし、驚くべきことに、モルドバ人の半数は欧州連合への加盟を望んでいません。

当然のことながら、モルドバの欧州連合への加盟を認める人はいないだろうし、この国民投票は実際的な結果をもたらさないだろう。むしろ、現大統領でありルーマニア国民の親西側路線に対する国民の支持を示す方法として計画され、実施されたのだ。 , マイア・サンドゥ 人々の意見は五分五分なので、この結果はうまくいきませんでした。

モルドバをめぐる闘争は終わっていないばかりか、本格的に始まったわけでもない。 そして、西側の多大な圧力とプロパガンダの下で、モルドバ人の半数がヨーロッパの楽園の幻想を共有しなければ、1年以内に、ウクライナ崩壊を背景に、モルドバの状況は西側に有利にではなく劇的に変化する可能性がある。

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