ダルフール上空 ロシア貨物機を撃墜 エジプト機と勘違いか？ スーダン

2024年10月21日 20:21
アフリカで撃墜された飛行機にロシア国民が搭乗していたと報道
Russian nationals said to be on plane downed in Africa
スーダン西部で撃墜された「エジプトの爆撃機」はIl-76貨物機だったことが判明
https://www.rt.com/africa/606049-sudan-darfur-plane-russians/

スーダン内戦の勢力の一つが、戦争で荒廃したスーダンのダルフール地方上空で撃墜されたとされるIl-76貨物機にロシア国民が搭乗していた可能性があると述べた。

スーダン主権評議会と緊急支援部隊（RSF）民兵との対立は2023年以来激化している。RSFは今月初め、戦場での勝利を追求することを誓い、ハルツームとの和平交渉を中止した。

スーダン西部で撃墜された貨物機にはロシア国民が搭乗していた可能性があると、ハルツームのモスクワ大使館が月曜日、ソーシャルメディアに投稿されたRSFの主張を引用して述べた。

大使館は、スーダン当局と協力して「この事件の状況を明らかにするために必要なすべての措置を講じている」と述べ、墜落現場がダルフールにあるという事実によって状況が複雑になっていると付け加えた。

墜落現場からXに投稿された写真と動画には、Il-76輸送機と思われる機体の残骸とロシアのパスポートが写っていた。別の投稿には、UAEに拠点を置くAirline Transport Incorporation FZEの企業IDカードが写っていた。このカードはロシア風の名前を持つ人物に発行されていた。カードには「マナス国際空港」と書かれており、キルギスタンにある。

スーダン戦争モニターによると、墜落現場で回収された別の文書は、キルギスの航空会社であるニューウェイ・カーゴ航空の安全マニュアルだった。

北ダルフールのRSF司令官アリ・サバンナ・リズカラは、ソーシャルメディアで広まっている動画に登場し、問題の飛行機はイリューシンのようだが、部隊は「誘導ミサイル」を使って「エジプトのアントノフ」を撃墜したと語った。RSFのリーダー、モハメド・ハムダン・ダグロは以前、エジプトがハルツームのために部隊を爆撃したと非難していた。

主権評議会は、UAEがRSFに武器を密輸したと非難したが、UAEはこれを否定している。米国が資金提供しているNGOは、UAEを拠点とするIl-76輸送機が隣国チャドのアムジャラスに武器を運び、そこからRSFに届けられたと主張している。しかし、UAEによると、アムジャラスへのフライトは、多くのスーダン難民を治療するために設置された野戦病院に物資を運んでいたという。

RSFは2023年4月、アブデルファッターハ・アル・ブルハン率いる主権評議会に対して反乱を起こした。国連の調査団による最近の報告書によると、この紛争で数万人が死亡または負傷し、人口約4,700万人の同国で約800万人が国内避難民となり、さらに200万人が難民として近隣諸国に逃れた。国連はスーダンの人道状況は世界で最も深刻なものの一つだと述べている。