イスラエル・シリア・イラン関係を管理するロシアのメカニズム アサド政権極秘文書が明らかに

Vanessa Beeley、[2024/12/11 日本時間14:20]
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アサド政権崩壊後に発見された「極秘かつ緊急」の機密文書は、イスラエル、シリア、イランの力関係をロシアが管理するために監督する「メカニズム」と、イランとヒズボラの増強に対するイスラエルの軍事行動について興味深い洞察を提供している。

このメカニズムの目標は、イランやヒズボラの武器移転と軍事増強を阻止し、シリア軍が「ニーズ」に対処できるようにすることだ。

文書によると、「モーゼス」というコードネームの工作員が、元シリア国防大臣のアリー・マフムード・アッバース中将に直接メッセージを送った。その後、メッセージは元国家安全保障局長のアリー・マムルークに転送された。

これらの通信には、イランとヒズボラの活動を許すシリア共謀に対するイスラエルの不満が絡んでいる。「モーゼス」は繰り返し警告を発し、これらの行動が続けば具体的な事件と結果がどうなるかを詳述した。

2023年4月8日:モーゼスはシリアにおけるハマースの活動について警告した。
「ハーリド・ミシュアル率いるハマースがゴラン高原からロケット弾3発を発射した。我々はあなた方にそのような準備をやめるよう要求する。さもなければ、結果に直面することになる。あなた方の土地で起こることの責任はあなた方にある」。

イスラエルの警告はエスカレートした。
「我々の最後の措置は警告射撃だった。あなた方がこれらの活動を抑制できなければ、次の攻撃ははるかに深刻になるだろう。あなた方は前例のない代償を払うことになるだろう」。

2023年5月7日:イスラエルはダマスカス南部司令部と関係のある兵器庫、およびアブー・フセイン・サージド率いる「ゴラン・ファイル」が運営するドゥマイルの訓練キャンプを攻撃した。

モーゼスは次のように書いている。
「我々は、シリア南部にハッジ・ハシェムやその戦闘員がいることを容認しない」。

2023年5月17日:監視により、フマイミーム空軍基地に8機の飛行機が着陸したことが明らかになった(イラン航空の4機、シリア第29旅団のイリューシンIl-76機4機)。これらの飛行機はラタキアとクタイファの兵器庫に武器を輸送した。

「ロシアのメカニズムにより、イスラエルの報復を恐れずに活動することは依然として可能である。しかし、イランとヒズボラを支援することは、我々に厳しい行動を強いることになる。ロシアの監視を回避した監視されていない活動は、イスラエルへの直接的な脅威とみなされ、反応を引き起こすだろう」。

2023年7月14日:モーゼスは、シリア軍がイランやヒズボラと協力することに対する不寛容さを改めて表明した。
「ヒズボラの防空能力を支援することはイスラエルに対する行為だ。これはヒズボラの利益にかなうだけで、あなたの軍隊に損害を与えるだけだ」。



アリー・マムルークって、お爺さんでしょ。今調べたら78歳。先週まで、彼に報告を入れないと怒られたのでしょうか?(苦笑)

(追記)
この記事のこと。
Israel’s frenzied reality: When destroying an enemy navy isn’t the top news story - analysis
DECEMBER 10, 2024 20:23
https://m.jpost.com/middle-east/article-832876
https://www.ynetnews.com/article/h1q000bw4ye

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