愛子さまは「学ぶことを楽しんでおられる」 国際経済学者が感銘を受けた「講書始の儀」での堂々たる振る舞い

愛子さまは「学ぶことを楽しんでおられる」 国際経済学者が感銘を受けた「講書始の儀」での堂々たる振る舞い
1/22(水) 7:32配信
AERA dot.
https://news.yahoo.co.jp/articles/55aae7346fcfc1675517bb24b0b196adbbe93ae9

 新年の皇室行事のひとつで、天皇、皇后両陛下が皇族方とともにさまざまな学問の第一人者の講義を受ける「講書始の儀」が、1月10日に皇居・宮殿であった。3人の専門家が、それぞれの研究テーマなどについて説明をした。難しいイメージの儀式だが、今回、18世紀に始まった第1次から現在までの数次にわたる産業革命について講義をした矢野誠・京都大学名誉教授は、研究者の話に深い興味を持ってくださった両陛下や皇族方の姿勢に強い感銘を覚え,光栄に感じたと振り返る。

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 宮殿・松の間には、モーニングを着用した天皇陛下と皇嗣である秋篠宮さま、ローブモンタントのドレスに身を包んだ皇后雅子さまや長女の愛子さまら女性皇族方が並び、およそ1時間にわたる「講書始の儀」に臨まれた。

「およそ1時間にわたる講義ですが、愛子さまはあのご年齢で身じろぎもなさらない。しかも講義の内容を楽しみながら、熱心に耳を傾けていらっしゃるご様子で、ご立派だと感じました」

 そう穏やかにほほ笑むのは、講義をした国際経済学の研究者、矢野さんだ。

 今年のテーマは、大阪大学の武田佐知子・名誉教授が「古代の衣服と社会・国家・国際関係」、京都大学の矢野誠・名誉教授が「産業革命サイクルと市場の質」、そして東京大学の谷口維紹・名誉教授が「サイトカインによる免疫応答の概要と科学・技術のこれから」についてだった。

■ぶっつけ本番では難しい

 宮内庁によると、毎年1月に皇居・宮殿で行われる「講書始の儀」は、明治天皇が学問奨励のために定めた「御講釈始」がはじまりとされる。

 当初は「国書」と「漢書」、その後に「洋書」の分野が加わり、1953年からは現在のように「人文科学」「社会科学」「自然科学」の3つの分野の専門家が招かれる形になった。皇族方のほか、文部科学大臣や日本学士院会員、日本芸術院会員らも陪席する。


 講義をする側は、どのような準備をして臨むのだろうか。

「講書始の儀」での講義について、宮内庁から矢野さんに連絡があったのは2年ほど前。講義の原稿をつくったのは1年半も前で、宮内庁などとの打ち合わせを進めてきた。

 宮内庁サイドからは、過剰な敬語を使わず、要旨を明確にして講義をしてほしいと求められたという。

「講義の時間は、ひとり15分です。講義をする私たちも、ぶっつけ本番では難しいですから、前の年に儀式を陪聴する機会があります。そこで内容の難易度、話す口調や速度などを確認することができたので、とてもありがたかった」(矢野さん)

■「やり取りは、奥深いものでした」

 モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)、ビッグデータに象徴される「第4次産業革命」のまっただ中にあると言われている現代。「講書始の儀」で矢野さんは「産業革命サイクルと市場の質」というテーマで、18世紀から100年ごとに起きた産業革命のサイクルや、そのたびに社会を戦争や経済危機などが襲ってきたことなどについて講義をした。

「儀式では学術的な表現を取りましたが、たとえば小学生ですら持っているスマートフォンは爆発的に人びとの間で普及し、今や連絡ツールの役目を超えて、支払いや身分証明書など社会インフラとともに発展する存在へと進化しています。このように、いつの時代の産業革命も、技術革新(イノベーション)をけん引するのは発明をする側ではなくそれを利用する側。つまり、消費者であるということについても話をしました」

 矢野さんが意識したのは、15分という短い講義の時間のなかで、いかにスムーズに理解していただけるか、という点だった。

「天皇陛下は、事前に原稿をお読みになっていらっしゃるためか、講義の間も思考を深めるようにうなずいておられるご様子でした。しかし、演者が一方的に話す形式の講義では、10分を過ぎると聴く側も息切れをしてしまうものですからね」

 そう思っていた矢野さんだったが、儀式の後の懇談の場で天皇陛下や雅子さまと言葉を交わした矢野さんは、おふたりが講義に対して「いろいろとお感じになっていた」ことが伝わり、とても感激したという。

 矢野さんがおふたりの質問に答えると、さらに思考の深まった言葉が返ってくる。

「両陛下とのやり取りは、とても重要で深いものでした」

 と、矢野さんは振り返る。

■今年活躍が期待される愛子さま

 両陛下や皇族方は、公務のほかにもご進講という形で専門家や行政官らから話を聴く場があり、日頃から教養と知識を深めている。

「日本の象徴である天皇陛下と、おそばにいる皇后さまは、海外を訪問し、また来日する王族や賓客を接遇して親交を深めることも重要なお役目です。一般的論ではありますが、そうした機会に、私ども研究者の話が少しでもお役にたてば,という思いでお話しさせていただきました」

 と、矢野さんは言う。

 昨春に社会人となり、公務の機会が増えてきた愛子さまも、海外の賓客を招いての晩餐会や茶会、そして初めての海外公務など、国際親善の機会がこれから増えてくると見られる。

 そんな愛子さまに「講書始の儀」で向き合った矢野さんは期待を寄せる。

「愛子さまは、学ぶことを楽しんでおられるご様子でしたし、堂々とした雰囲気はプリンセスにふさわしい方だという印象を受けました。ご活躍が楽しみです」

(AERA dot.編集部・永井貴子)



先生1人につき持ち時間15分だから、NHKラジオのニュース解説程度の話の繰り返しです。
他人の話を、受け身の姿勢でただ聞いていただけなのに、それを「身じろぎもせず堂々とした雰囲気でご立派」と描写。

(全く動かずに、体を動かすことなく、などの意味の表現。「身じろぎ」は体を動かす、という意味。)
https://www.weblio.jp/content/%E8%BA%AB%E3%81%98%E3%82%8D%E3%81%8E%E3%82%82%E3%81%9B%E3%81%9A

個々の先生がどんな感想を持とうとそれは自由だが、それ、褒めてるの?バカにしてるの?(笑)

私だったら、大学卒業して就職したばかりで、衆人の前でこのような描写をされたら、嫌ですね。「確かにそうだね」と思ってもらえるような根拠ある褒め方をするか、触れないか、どちらかでしょう。

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