レバノン 医師国家試験からアラビア語を排除 海外大学出身者の不合格率40%に

「コロキウム」にアラビア語なし:主権的決定か管理的決定か?
«الكولوكيوم» بلا لغة عربية: قرار سيادي أم إداري؟

2025年9月3日(水)
al-Akhbar (Lebanon, Arabic)

(要旨)
レバノンの教育省高等教育局が、医師資格試験である「Colloquim コロキウム」の第1回試験の言語オプションからアラビア語を削除し、フランス語と英語のみに限定する決定を下しました。この決定は、海外で長年医師として働いてきたレバノン人医師たちの間で大きな不満を引き起こしました。彼らは、過去の試験問題がアラビア語、フランス語、英語で提供されていたため、アラビア語での回答を想定して準備していました。

試験の言語変更に関する議論

教育省は、この決定は省内の関連部門が下した組織的な決定であり、レバノンでは医学がフランス語と英語のみで教えられているという事実に基づいていると説明しています。一方、批判者たちは、憲法によればアラビア語はレバノンの公用語であり、この決定は受験者の平等の原則を侵害し、文化的なアイデンティティを損なうものだと主張しています。また、医師はアラビア語で患者とコミュニケーションを取る必要があるため、この決定は非論理的だと指摘しています。

影響と今後の展開

今回の試験では、海外の大学出身者の不合格率が過去最高の40%に達しました。これは、アラビア語のオプションが突然削除されたことが一因と考えられています。法的専門家は、この決定に異議を唱えるために、国家諮問評議会への訴えや、教育大臣への嘆願を行うことができると述べています。

医師組合は、試験の管轄は教育省にあるとして公式なコメントを拒否しましたが、教育省に書簡を送ることを決定しました。これは、問題解決に向けた動きがあることを示唆しています。

この記事へのコメント