中国との対立長期化に沈黙を保つ米国に、日本が苛立ち FT紙 立ち上がってみたら友達はいなかった(笑)

中国との対立にトランプ政権が沈黙していることに日本がいら立ち
Japan frustrated at Trump administration’s silence over row with China

首相の台湾に関するコメントに北京が激しく反応した後、東京は米国に対し、より声高に支持を表明するよう求めている。

デメトリ・セヴァストプロ(Demetri Sevastopulo)、レオ・ルイス(Leo Lewis)東京
2025年12月7日
https://www.ft.com/content/bf8b5def-db4d-43ac-91cf-bea5fcfa3189

日本は米国にもっと公的な支持を示すよう要求

日本は、台湾に関する発言が中国を激怒させた後、高市早苗首相が得た支持のレベルに不満を表明し、トランプ政権に対し、高市首相にもっと公的な支持を与えるよう強く求めてきました。

現在の米英日の当局者や元当局者によると、高市首相が、中国による台湾への攻撃は日本が軍事展開を正当化する「存立危機事態」となる可能性があると発言したことに対し、中国が猛烈に非難した後も、米国政府高官は日本に対して十分な支持を表明していないと日本は考えています。

外交協議に詳しい関係者によると、駐米国大使の山田重夫氏は、トランプ政権に対し、日本への公的支援を強化するよう求めています。

中国の強い反発と日本の対応

中国は高市首相を攻撃し、経済的な報復をちらつかせ、自国民に日本を避けるよう警告しています。高市首相は日曜日に、中国の軍用機が土曜日に沖縄の南東で日本の戦闘機に火器管制レーダーを照射したと述べ、これを「極めて遺憾」な出来事としています。

共同通信によると、首相は日曜日に記者団に対し、「日本は中国側に対して強く抗議し、再発防止策を断固として要求しました」と述べ、「冷静かつ毅然とした態度で対応する」としています。

米国は高市首相にある程度の支持を提供しており、駐日大使のジョージ・グラス氏は先月、トランプ大統領と彼のチームが首相を「後押ししている」と記者団に語っています。しかし、他の直接的な公的支援はほとんどありませんでした。

貿易取引優先による米国の沈黙

日中関係の危機は、トランプ大統領が、10月に中国の習近平国家主席と達した貿易協定を危うくする可能性のある行動をとらないようチームに伝えた中で起こりました。

ある日本の当局者は、米国が日本へのコミットメントを揺るがせているとは考えていないが、米国政府高官からの公的な支持の欠如に深い失望があると付け加えています。

元ホワイトハウスの対日高官であったクリストファー・ジョンストン氏は、米国は、中国から台湾を防衛する際に米国軍が攻撃された場合、日本が米国軍を支援するという高市首相の宣言を歓迎すべきであったと述べています。

現在、コンサルタント会社「The Asia Group」に所属するジョンストン氏は、「これは、台湾有事の際の米国に対する日本の義務について、日本の首相によってなされた最も明確な声明でした」と述べています。

その発言を公にすることが賢明であったかどうかはさておき、ワシントンはそれを支持すべきでした。それにもかかわらず、在京米国大使館からのメッセージを除いて、それは主に沈黙をもって迎えられています」。

一部の人々は、米国防総省のエリブリッジ・コルビー次官(政策担当)が、米国と中国が台湾をめぐって戦争になった場合に日本がどのような役割を果たすかを明確にするよう日本に働きかけていたことを考えると、米国の支持の欠如は皮肉だと述べています。

社交メディア上の投稿にとどまった支持

以前の支援要請の後、米当局者は日本に対し、ワシントンから強力な声明が出されると伝えました。しかし、状況に詳しい関係者によると、それは国務省の副報道官によるX(旧Twitter)へのソーシャルメディアの投稿であるように見えたため、日本は失望しました。

今週、クリス・ランドー国務副長官は、日本の外務省高官である船越健裕氏と話をしました。国務省は、彼が米国のアライアンスへのコミットメントを再確認したと述べましたが、この電話会談の書き起こしは、高市首相の発言に対する中国の攻撃的な反応については言及していません

トランプ大統領は、10月に東京で築いた温かい関係にもかかわらず、高市首相に公的な支持を一切表明していません。日本からの更なる支持の要請について尋ねられた際、ホワイトハウスはトランプ大統領が高市首相との関係を「素晴らしい」と表現したことに言及しました。国務省は、報道官のXへの投稿を指摘しました。

ジョージ・W・ブッシュ政権下の元アジア担当高官であるデニス・ワイルダー氏は、「ホワイトハウスと国務省の両方から高市早苗首相への公的な支持声明がないことは不可解であり、東京と台北の両方にとって不安を感じさせるに違いありません」と述べています。

トランプ氏の発言と暗殺された師

先月、フォックスニュースとのインタビューで、トランプ大統領は、高市首相のコメントに対して彼女が殺されるべきだと示唆した在大阪中国総領事のソーシャルメディアの投稿について尋ねられました。

その総領事は、後に削除された投稿で、「招待されていない汚い首が突っ込んできたら、一瞬のためらいもなく切り落とす」と書いていました。

トランプ大統領は、「我々の同盟国の多くは我々の友人ではない」記事)と答えました。トランプ大統領と親密だった高市首相の師である安倍晋三元首相が2022年に暗殺されたにもかかわらず、彼は高市首相に何の支持も表明しませんでした。

インド太平洋安全保障研究所の議長であり、トランプ大統領の最初の任期中に国防総省のトップアジア当局者であったランディ・シュライバー氏は、ホワイトハウスが高市首相を強く擁護する声明を出すことは「適切」であったろうと述べています。

今週ジョージタウン大学で講演した際、彼は、総領事のコメントに対してもっと反論すべきだったと付け加え、「彼女の師が暗殺されたときに彼女の命を脅かすことは…とんでもないことです」。

トランプ氏と習氏の会話

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は先月、トランプ大統領が習氏と話した後の同日、高市首相に対し、台湾をめぐって中国を挑発しないよう促したと報じました。日本政府はこの報道を否定しています。

この電話会談に詳しいワシントンと東京の複数の関係者は、トランプ大統領は日本の指導者に緊張がエスカレートしないことが望ましいと伝えたが、中国を挑発したり特定の行動を避けたりするようには言わなかったと述べています。

ジョー・バイデン政権下で駐中国大使を務めたニコラス・バーンズ氏は、「日本はインド太平洋における米国の不可欠な同盟国です」と述べています。「高市首相は、彼女を威嚇し、日米同盟を弱体化させようとする北京の冷笑的な試みに対し、我々の完全な公的支援を受けるに値します」。

在米国日本大使館はコメントを控えています。



いつもは初日だけ短時間公開で、すぐ有料にして隠してしまうFTが、まだ全文公開していた。

日本が対米不満を申し入れしたというより、誰も助けてくれないから、困った日本が米国に泣きついたと考えた方が自然でしょう。

トランプは先が長くないことが見えてきたから、任期中に一つでも多くの個人利権を確保することに必死になっている。金儲けの話ならば歓迎だが、制御不能な紛争の話は、トランプの前では御法度。それに近いことを日本はやっちまった。電話が入り、「余計なことするな。ディール(商談)の邪魔だ。静かにしてろ」と怒られた。

日中が対立したとき、世界で親日を明言する国はたぶん相当な変わり者で、たぶんいない。親中を明言する国は、多くはないが、ポツポツ出るだろう。重みが違いすぎる。欧州は対ウク支援で疲れているから、遠くの対日でヒトカネモノを送ることは渋るだろう(お買い上げは別の話w)。

友好協力協定に沢山調印したあと、実際に何してくれるかなぁ。X/Twitterで序列の低い人が支持表明するくらいかもよ。それを日本外務省の担当者がファイリングしてお仕舞い。あっその仕事、今は電子作業で自動処理か(笑)。

2018年にトランプがシンガポールで北朝鮮の金正恩を接待したときの悪夢が再現。

あのときは、安倍首相が、予定を変更して月に何度も訪米し、日本のやり方で北朝鮮を抑え込もうと必死にトランプ説得に努めた。「トランプを説得した」と確信した。米朝シンガポール会談の直前には、日本の外務省は、「トランプに直接指南できるのは世界で安部首相だけ」「いまや米国の北東アジア政策を作っているのは日本だ」とまで豪語していた。

そして会談当日。政府から指導されたのか何なのか、視聴率が長年低迷している東京の民放ラジオ・キー局が、朝から特番を組み、トランプのシンガポール訪問を熱狂的に伝えた。民放全てがトランプ特集。斜陽のラジオ局が、シンガポールの5つ星ホテルに臨時スタジオを設置し、現地から生中継。トランプ登場までの長い待ち時間には、シンガの美しい町並みや、新しい北東アジアの幕開けに対する期待を、まるでおクスリでもやっているかのようなハイ・テンションで伝えた。記憶しているのは、ニッポン放送は有本香と、政治が好きな局アナが担当していた。

いよいよトランプが登場したが、あれ?トランプの様子がなんだか違う。単に機嫌が良いだけでなく、金正恩に終始気を遣っていることがよく分かる。米国側と、北の元帥様と随行者らが、対等に描写されている。背後に、米朝の国旗が同数で大量に風になびいている。金正恩が「米国と対等の立場で世界デビュー」した瞬間として設計されていた。北の随行員一行には笑顔が溢れていた。

会談後に発表された共同声明には、日本側が求めてきた内容は、1行も含まれていなかった。日本の要求は、ことごとく排除された。

安倍さんは苦渋の顔つきでコメントを短く発表し、早々に執務室に引き上げた。放送も勢いが削がれ、尻すぼみして終わった。大々的に宣伝してきただけに、日本外交の無様な大失態が、輪を掛けて無様に印象づけられた。

日米関係は、蓋を開けてみたら、安倍さんからの一方的な片思いに過ぎなかった。当のトランプは、日本のことなど「屁」とも思っていなかった。安倍さんのキャラも重要な要素だったが、外交を全体像から詳細まで設計したのは日本外務省だから、外務省の失敗だ。

それてまた今回、同じ過ちを繰り返した。同じパターンを繰り返すということは、外務省内部の議論に「癖」があることを示しているのでしょう。

日本に友達はいない。支援はX/Twitterがせいぜい。日本の財界は大型代表団を組んで中国にご挨拶にいく。さあどうしましょう?

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