シリア ユダヤ施設の修繕許可を政府が許可 米国からシリア系ユダヤ人が来訪

Syria permits group to restore Jewish property seized under previous regimes
Noam Lehmann and AFP
10 December 2025, 11:07 pm
https://www.timesofisrael.com/syria-permits-group-to-restore-jewish-property-seized-under-previous-regimes/
記事が引用している動画
ダマスカスで大臣と会談
https://x.com/SoccerMouaz/status/1998784786408656958
アレッポのシナゴーグ入口
https://x.com/TheBelaaz/status/1998802095118671965

🇸🇾 シリア、ユダヤ人財産回復を許可:過去の政権が没収した財産の返還へ

シリア当局は水曜日、ユダヤ・シリア人団体が過去の政権下で没収されたユダヤ人財産の返還に取り組むことにライセンスを付与しました。シリアのヒンド・カバワート社会問題労働大臣は、これは「宗教間で差別しないというシリア国家からの強いメッセージ」だと述べました。

この団体「Jewish Heritage in Syria Foundation (JHS)」の会長は、1990年代に父親とともにシリアを離れたヘンリー・ハムラ氏です。彼は、没収されたユダヤ人財産の目録作成と返還、および聖地の保護と修復に取り組むとしています。ハムラ氏はダマスカスのアル・フランジュ・シナゴーグで息子と祈りを捧げました。

この動きは、バッシャール・アル=アサド政権崩壊から1周年を迎えたシリア新当局が、衰退したユダヤ人コミュニティに対し和解の姿勢を見せている一環です。

また、ロンドンを拠点とするシリア人権監視団(SOHR)によると、身元不明のイスラエル人ラビ2人を含むユダヤ人団体が、当局の厳重な警護の下、アレッポの閉鎖された2つのシナゴーグを訪問しました。アレッポの知事は、盗まれたシリア系ユダヤ人財産を所有者に返還する手助けを約束したと報じられています。

シリアのユダヤ人人口は、かつて約5,000人でしたが、出国が許可された1992年以降激減し、現在はごく少数に留まっています。



ハムラーはダマスカスの有名なラビ一族で、文中に登場するJHSの役員は、ハムラー家から3人と、米国・イスラエル系2人の計5人で、私が知っているアレッポのラビは含まれていない。ダマスカス主導の組織なのでしょう。

jhs.syというドメインを登録した業者(つかシリアの個人)が怪しい。Whoisを見てみて。ユダヤは身元を隠すことばかり考えている(笑)。

シリアに存在するシナゴーグのリストがここにあるが、
https://jhs.sy/landmarks-and-antiquities/

うちアレッポには2つある。
スクリーンショット (5068).jpg

対イスラエル戦争の余波でユダヤ教徒地区襲撃が発生した件は、戦時によくあることで、今から評論したところで何の意味もない。一律に没収されたと理解したら、それは間違い。国有化だったり、更なる破壊を防ぐための封鎖だったり、修繕許可は下りたり・下りなかったり、物件によって様々。一律禁止ではない。

キリスト教やイスラム教の施設も、治安事件発生のたびに同様の措置を取られたから、ユダヤだけ標的にされ何かされたわけではない。面白いのは、国有化されたからといって、以前その施設を使っていた利用者(特定宗派の信者)たちがその施設から離れたかというと、そういう単純な話でもない。活動の枠組みには政府が介入したが(学校であれば学習指導要綱など)、先生と生徒はそこに居続けたりしているのである。

アレッポ2件のうち上は歴史的なシナゴーグで、1980年代後半~2010年の間に訪問した日本人もいるだろう。

イスラエル建国宣言直後1948年の襲撃以来、修繕はされておらず、放置されたままだが、国有化されておらず、誰にも没収されておらず、常にユダヤ・ワクフの管理下にあり、鍵の番人はすぐ近くに住んでいる(いた)ユダヤ人である。住所も名前も顔も知っている。年に数回儀式を行うときに使うか・使わないかという施設。私が直接確認したから100%の自信がある。近所からユダヤのおばあちゃんたちがワラワラと出てきて、私のことを遠くからやって来たエラいラビと勘違いして、拝まれた。(笑)。

下の新シナゴーグはユダヤ学校兼シナゴーグで、アレッポ・ラビの執務室も兼ねていた。ユダヤのワクフが経営するユダヤ学校なのだが、教職員に非ユダヤがいたし、生徒にも非ユダヤが含まれていた(キリスト教学校も生徒はキリスト教徒だけでないし、イスラム教学校も同様に混じっている)。

1990年前半に米国・イスラエルが圧力をかけてシリア在住ユダヤ人を大量に米国に移住させたあと、この建物は、アレッポに残ったユダヤ人がホテルに改装しようとしていたが、たぶん完成前に内戦が始まってしまったと思う。ホテルの客室に作り直した内部を、もう一度元に戻さないといけないから、大変です。

ユダヤ墓地の管理はユダヤではないが、常にラビと相談しながら進めている。

他宗派の領域に決して手を出さないところが宗派主義であり、それを保証するのが上に立つ人(アサド)の役割(だった)。シャルアは上に立つ人として、何を保証してくれるのでしょうか。

ユダヤの場合は、当時国交のないイスラエルからの指示に基づき自分たちの自由意志で勝手に出て行き、その前も後も物件の自主管理は従前通り続けており、現在に至るだから、没収も返還もない。修繕したけりゃ自分で資金を集めて勝手にしろという感じですね。民間に盗難された財産については、民事で気長にやってください。

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