ChevronとQuantumがLukoil海外資産の獲得に名乗り トランプが支持表明 ロシア 米国

7 Jan, 2026 15:10
US consortium moves on Russian oil giant’s overseas assets – FT
https://www.rt.com/news/630701-us-consortium-bid-lukoil-assets/
元の記事
Chevron and Quantum Capital Group line up bid for $22bn of Lukoil assets
https://www.ft.com/content/20e6d968-54c9-40ce-b9fd-bc066a908fff

米国コンソーシアムによるルクオイルの海外資産買収案とトランプ政権の支持および国際的波紋

米国企業による買収提案の動き
米国の石油大手シェブロンとクアンタム・キャピタル・グループは、制裁対象となっているロシアの石油大手ルクオイルの国際ポートフォリオの支配権を獲得するための買収提案を準備しています。フィナンシャル・タイムズ紙(FT)の報道によると、ドナルド・トランプ大統領政権はこの提案に対して支持を表明しています。

対露制裁と資産売却の背景
米国政府は、ウクライナ紛争をめぐりロシアに圧力をかける広範な取り組みの一環として、昨年10月にロシア第2位の石油生産者であるルクオイルに制裁を課しました。この制裁により、ルクオイルは220億ドル相当の海外資産の売却を余儀なくされています。制裁の影響により、いかなる取引の進展にも財務省からの特定のライセンスが必要となりますが、交渉のための許可は1月17日まで延長されています。

買収対象となる資産の構成
シェブロンとクアンタムは、ルクオイルの国際資産ポートフォリオ全体の買収を目指しています。FTが水曜日に報じた内容によると、このポートフォリオには欧州にある3つの製油所が含まれています。また、イラク、カザフスタン、複数のアフリカ諸国、そしてメキシコなどの国々における石油・ガス田の権益も含まれます。さらに、世界中で2,000拠点を超える燃料小売ネットワークも対象となっています。

米国政府の意向と戦略的目標
米国の高官はFTに対し、クアンタムとシェブロンの提案を歓迎する意向を明らかにしました。その当局者は、「我々はこれらの資産の所有権を、恒久的に米国の所有者および運営者の手に委ねる形での売却を求めている」と述べています。

競合する他国の関心と過去の破談事例
報道によれば、これらの資産には他にも関心を寄せている企業が存在します。具体的には、米国のエクソンモービル、ハンガリーのMOL、UAE(米国)のインターナショナル・ホールディング・カンパニー、プライベート・エクイティ大手のカーライル、そしてサウジアラビアのミダッド・エナジーが名前を連ねています。一方で、以前にスイスを拠点とする商社ガンバー・グループが提示したオファーは、昨年11月に崩壊しました。これは米国財務省が同社に対し、クレムリン(ロシア政府)とのつながりがあるとして非難したためです。

ロシア側の反発と主張
ロシア政府は一貫して、西側の制裁は政治的動機に基づく違法なものであると非難し、それらが裏目に出ることになると警告してきました。ガンバー・グループとの取引決裂を受け、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ルクオイルをめぐる状況について言及しました。同氏は、米国によって課された「違法な貿易制限」は「容認できず、国際貿易を損なうものである」と強調しました。

シェブロンが抱える法的・環境的課題
買収主体の一つであるシェブロンは、数十年間にわたる法的および広報上の争いに直面しています。その主な原因は、エクアドルのアマゾンにおけるテキサコ(旧社)の元操業による大規模な環境被害であり、2011年には95億ドルの賠償判決が下され、現在も係争中です。また、同社はグリーンウォッシング(環境配慮の偽装)の疑いや、世界各地での操業上の事故など、その環境実績について広範な批判を受けています。

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