トランプ 権力行使の制約は道徳心のみ 米国 国際法 武力行使 侵略 ベネズエラ グリーンランド デンマーク

Trump says only limit on his power is his ‘own morality’
In interview with New York Times, US president says he does not need international law, calls for ownership of Greenland, and says his family can conduct foreign business deals
AFP
9 January 2026, 10:27 am
https://www.timesofisrael.com/trump-says-only-limit-on-his-power-is-his-own-morality/

トランプ 権力行使の制約は道徳心のみ

大統領権限と個人的な制約
2026年1月8日に公開されたニューヨーク・タイムズ紙のインタビューにおいて、ドナルド・トランプ米大統領は、世界各地で軍事行動を命じる自身の権力に対する唯一の制約は「自身の道徳心」であるとの見解を示しました。

トランプ氏は、世界的な権力に限界があるのかという問いに対し、「一つだけある。私自身の道徳心だ。私自身の心。それが私を止めることができる唯一のものだ」と述べています。

国際法に対する矛盾した見解
トランプ氏は当初、「国際法は必要ない」と断言しつつ、「人を傷つけようとしているわけではない」と付け加えました。その後、国際法に従う必要性は「ある」としつつも、「それは国際法の定義が何であるかによる」と述べ、その適用については含みを持たせています。

米国の司法制度・国際機関との関係
米国は、戦争犯罪を裁く国際刑事裁判所(ICC)の加盟国ではなく、国連の最高司法機関である国際司法裁判所(ICJ)の決定も繰り返し拒否してきました。一方、トランプ氏自身も国内法との葛藤を抱えてきました。

2度の弾劾に加え、2020年選挙を覆そうとした共謀罪を含む数々の連邦起訴を受けましたが、これらは再選後に取り下げられています。また、ポルノ女優への口止め料支払いを隠蔽した罪での有罪判決も受けています。

軍事作戦の拡大と平和への自負
トランプ氏は自身を「平和の大統領」と称し、ノーベル平和賞を求めていますが、2期目の任期中には一連の軍事作戦を矢継ぎ早に展開しています。

2025年6月のイラン核施設への攻撃に加え、この1年でイラク、ナイジェリア、ソマリア、シリア、イエメンへの空爆を指揮しました。直近の2026年1月3日には、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を制圧するための電撃的な作戦を実行しています。

領土野心とNATOへの姿勢
マドゥロ氏の拘束後、勢いづくトランプ氏はコロンビアを含む他国や、NATO加盟国デンマークが統治する自治領グリーンランドに対しても脅しをかけています。

グリーンランドの所有についてトランプ氏は、「成功のために心理的に必要だと感じているものだ」と語りました。記者から、NATO同盟の維持とグリーンランド獲得のどちらが優先事項かと問われると、「それは選択(二者択一)になるかもしれない」と答え、同盟よりも領土獲得を優先する可能性を示唆しました。

議会の動きと拒否権の示唆
米議会では、共和党の一部を含む議員らが大統領の権限を抑制しようと試みています。1月8日、上院はベネズエラにおける大統領の軍事行動を制限する法案を前進させましたが、この法案が可決されても、トランプ氏が拒否権を行使する可能性が高いと見られています。

一族の海外ビジネス容認
不動産開発で富を築いた億万長者であるトランプ氏は、再選後に自身の一族が海外でビジネス取引を行うことについて、「全く問題ない」との認識を示しました。

第1期政権では家族のビジネスを禁じていたものの、「全く評価されなかった」とし、「誰も気にしていないことが分かったし、私には(許可する)権利がある」と主張しています。



トランプ発言抜粋

「ええ、一つあります。私自身の道徳心です。私自身の心です。それが私を止めることができる唯一のものです」

「国際法は必要ありません」

「人を傷つけようとしているわけではありません」

「(国際法に従う必要は)ありますが、それは国際法の定義が何であるかによります」

「それは選択(二者択一)になるかもしれません」

「(グリーンランドの所有は)成功のために心理的に必要だと私が感じているものです」

「第1期目には彼ら(家族)にビジネスをすることを禁じましたが、それに対して私は全く評価を得られませんでした」

「誰も気にしていないということが分かりましたし、私にはそれが許されているのです」

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