イスラエルで法の支配が死ぬ 司法を「政府の道具」に変える法案が続出

Judicial overhaul redux: New laws aim to weaken legal checks on government action
Netanyahu’s coalition is advancing bills to denude the AG of power, politicize ministerial legal advisers, and give the justice minister power over internal police investigations
11 January 2026, 11:14 pm
https://www.timesofisrael.com/judicial-overhaul-redux-new-laws-aim-to-weaken-legal-checks-on-government-action/

司法改革の再燃とレヴィン法相の狙い
イスラエル政府は、ヤリヴ・レヴィン法相を筆頭に、政府の意思決定や政策に対する法的制約を大幅に緩和させるための「立法攻勢」を強めています。2025年3月には裁判官選任プロセスへの政治的関与を強める法案が可決されましたが、現在はさらなる段階として、裁判所による最終判断が下る前の段階で、法執行機関や顧問による監視機能を「煉瓦を一つずつ取り除くように」解体しようとしています。これには、法の支配を形骸化させ、行政権力を肥大化させる意図があると批判されています。

司法長官の権限剥奪と政治任用化
現在、憲法法制司法委員会で審議されている最も象徴的な法案は、司法長官の職務を分割し、その権限を劇的に縮小させるものです。この法案では、司法長官を実質的な政治任用ポストへと変更し、政府が新政権発足時に現職を解雇できる権限を与えます。さらに重要な点として、司法長官による法的解釈を政府に対する「拘束力のないもの」と規定しています。これにより、政府は最高裁が介入しない限り、法律を無視して独自の判断で行動することが可能になります。

省庁法律顧問の政治的従属
各省庁で政策の適法性を判断する「法律顧問」の独立性を奪う法案も、予備読会を通過しました。従来、これらの顧問は司法長官の指揮下にありましたが、新法案では各省庁の事務次官(政治任用職)の部下へと変更されます。これにより、法律顧問に対して政治的な圧力がかかりやすくなり、大臣が法の制約を気にせずに政策を遂行できる環境が整うことになります。

警察内部調査部門(DIPI)への政治介入
警察官の不祥事を捜査する「警察内部調査部門(DIPI)」を、法相の直接的な影響下に置く法案も進められています。現在は検察庁の傘下で独立性が保たれていますが、新法案では法相が委員の大半を指名する委員会によって局長を選出・解任できるようになります。法務省関係者は、捜査機関が政治家に従属することで、中立性が失われ、警察に対する民主的な監視が機能不全に陥ることを危惧しています。

軍法会議と軍事法務総監の独立性侵害
軍内部の違法行為を独自に捜査・訴追する権限を持つ「軍事法務総監(MAG)」を、イスラエル国防軍(IDF)参謀総長の直接的な指揮下に置く法案も閣僚委員会の支持を得ました。これまでは法のみに従い、軍上層部からの干渉を受けない独立性が保証されていましたが、法案が成立すれば、参謀総長が軍事法務の政策や権限行使を指示できるようになり、軍内での不正追及が困難になる恐れがあります。

最高裁判所への威圧と正当性の否定
立法措置と並行して、政府は「最高裁は基本法の改正に対して差し止め命令を出すことはできない」と宣言する決議案を国会(クネセト)に提出する予定です。これは、過去の最高裁による違憲判決を無効化し、裁判所の権威を失墜させるための「政治的武器」として利用される見通しです。与党議員らによる激しい司法批判は、裁判所の命令を公然と無視するための地ならしであるとも指摘されています。



法の支配が死ぬのではなく、イスラエルが氏ねばいいのに(笑)。

外国に対しては民主主義を強要するが、自分たちは独裁権威を作ろうとするユダヤです。支持率が低くても、これをごり押しできるネタニヤフの手綱さばきが見事です。とんでもないことを進めているのは誰の目にも明らかで、国内の抗議デモは荒れているのだが、世界の目が遠い外国に引きつけられているときに、国内で「えいやっ」とやっちまう。気付いた時には、世界とイスラ国内の両方が大きく変わっている。まるで手品師のようだが、人相が悪い。

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