イラン元外相の和平案に欠けている視点 サウジ人専門家 米国 イスラエル
Iranian dealmaker’s ‘peace plan’ reveals regional blind spot
Hassan Al-Mustafa
Saudi writer and researcher specializing in Islamist movements
April 07, 2026 17:20
https://arab.news/pp5yy
ザリーフ氏の平和案が露呈したイラン外交の地域的盲点
ザリーフ氏が提案する米国との「大取引」
イランの元外相モハンマド・ジャヴァド・ザリーフ氏は、4月3日付の「フォーリン・アフェアーズ」誌で、米国との大規模な合意による紛争解決のビジョンを示しました(記事)。その内容は、イランが核兵器を追求しないことを誓約し、ウラン濃縮度を3.67%未満に制限する一方で、米国は国連安保理決議の撤廃、一方的制裁の解除、および米国石油企業のイラン市場復帰を含む経済協力を進めるというものです。ザリーフ氏は、国際原子力機関(IAEA)の追加議定書批准と恒久的な監視受け入れも条件に挙げています。
無視された近隣諸国への攻撃と不信感
しかし、筆者のハッサン・アルムスタファ氏は、この提案がイラン自身の行動を棚に上げていると批判します。湾岸協力会議(GCC)加盟国であるサウジアラビア、カタール、オマーンなどは、自国領土をイラン攻撃に使わせない「レッドライン」を引き、外交的解決を模索してきました。それにもかかわらず、イランは開戦直後に弾道ミサイルとドローンでこれら湾岸諸国を攻撃し、サウジアラビアとの「北京合意」を自ら踏みにじりました。ザリーフ氏の平和案には、これら近隣諸国に対する謝罪や言及が一切ありません。
イラン国内の権力構造と外交の乖離
ザリーフ氏はかつてカセム・ソレイマニ司令官率いる「コッズ部隊」やイスラム革命防衛隊によって自身の外交努力を妨害されてきました。現在もヒズボラ寄りの強硬派から反逆罪で告発されるなど、国内で攻撃を受けています。しかし、同氏の提案は、これら地域を不安定化させる革命防衛隊や代理勢力の負の役割を直視していません。
湾岸諸国を主体とした真の安定へ
ザリーフ氏の最大の誤算は、米国との合意さえあれば地域諸国はそれに従うという前提に立っていることです。サウジアラビアは米国の指示を待つ国ではなく、独自の政治・経済的影響力を持つ大国です。真の解決には、GCC、イラク、イラン間での法的拘束力のある相互不可侵条約、ホルムズ海峡の航行安全メカニズム、そして代理勢力への支援停止といった、地域中心の信頼構築措置が不可欠です。
さて、サウジは本当に単独で独自の判断を下せる独立国なのかという疑問が浮上(笑)。だから最初の要求が地域からの米軍排除なんでしょ。世界がサウジとイランだけだったら、どうにでも交渉できるんじゃないですか?
Hassan Al-Mustafa
Saudi writer and researcher specializing in Islamist movements
April 07, 2026 17:20
https://arab.news/pp5yy
ザリーフ氏の平和案が露呈したイラン外交の地域的盲点
ザリーフ氏が提案する米国との「大取引」
イランの元外相モハンマド・ジャヴァド・ザリーフ氏は、4月3日付の「フォーリン・アフェアーズ」誌で、米国との大規模な合意による紛争解決のビジョンを示しました(記事)。その内容は、イランが核兵器を追求しないことを誓約し、ウラン濃縮度を3.67%未満に制限する一方で、米国は国連安保理決議の撤廃、一方的制裁の解除、および米国石油企業のイラン市場復帰を含む経済協力を進めるというものです。ザリーフ氏は、国際原子力機関(IAEA)の追加議定書批准と恒久的な監視受け入れも条件に挙げています。
無視された近隣諸国への攻撃と不信感
しかし、筆者のハッサン・アルムスタファ氏は、この提案がイラン自身の行動を棚に上げていると批判します。湾岸協力会議(GCC)加盟国であるサウジアラビア、カタール、オマーンなどは、自国領土をイラン攻撃に使わせない「レッドライン」を引き、外交的解決を模索してきました。それにもかかわらず、イランは開戦直後に弾道ミサイルとドローンでこれら湾岸諸国を攻撃し、サウジアラビアとの「北京合意」を自ら踏みにじりました。ザリーフ氏の平和案には、これら近隣諸国に対する謝罪や言及が一切ありません。
イラン国内の権力構造と外交の乖離
ザリーフ氏はかつてカセム・ソレイマニ司令官率いる「コッズ部隊」やイスラム革命防衛隊によって自身の外交努力を妨害されてきました。現在もヒズボラ寄りの強硬派から反逆罪で告発されるなど、国内で攻撃を受けています。しかし、同氏の提案は、これら地域を不安定化させる革命防衛隊や代理勢力の負の役割を直視していません。
湾岸諸国を主体とした真の安定へ
ザリーフ氏の最大の誤算は、米国との合意さえあれば地域諸国はそれに従うという前提に立っていることです。サウジアラビアは米国の指示を待つ国ではなく、独自の政治・経済的影響力を持つ大国です。真の解決には、GCC、イラク、イラン間での法的拘束力のある相互不可侵条約、ホルムズ海峡の航行安全メカニズム、そして代理勢力への支援停止といった、地域中心の信頼構築措置が不可欠です。
さて、サウジは本当に単独で独自の判断を下せる独立国なのかという疑問が浮上(笑)。だから最初の要求が地域からの米軍排除なんでしょ。世界がサウジとイランだけだったら、どうにでも交渉できるんじゃないですか?
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