江東区による連れ去りから1年余、当時97歳の武田和子さんは今も行方不明…後見人弁護士は常に「不在」で報酬額も明らかにせず

江東区による連れ去りから1年余、当時97歳の武田和子さんは今も行方不明…後見人弁護士は常に「不在」で報酬額も明らかにせず
4/21(火) 17:19配信
SlowNews/スローニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d367541742d231268d38c9bc912ead9c77d333df

2025年3月、突然、自宅アパートの玄関の鍵を壊して警察官が侵入し、部屋にいた当時97歳の武田和子さんを連れて行き、その後、和子さんは行方不明になった──。フロントラインプレスがスローニュースで報じ続けている東京都江東区の事件。警察に出動を要請したのは江東区役所と同区の社会福祉協議会職員だったことが判明し、事件は大きな反響を呼んだ。

「江東区・97歳女性連れ去り事件」の発生から1年余り。この間、家族は必死におばあちゃんの行方を探しているが、手掛かりとなるものはない。もはや打つ手はないのか。成年後見制度と法の狭間に落ちてしまった家族は、この信じられない事件の後、今も絶望の日々を過ごしている。
江東区による連れ去りから1年、今も行方不明

カギを破壊して武田和子さんの自宅に侵入する警察官たち=孫の直子さん(仮名)撮影の動画から

「また『存在しない』でした」

後藤真由美さん(仮名)は、これで3度目となる情報公開請求の結果に、ため息をつく。連れ去られている間に98歳になった母は今、どこにいるのか。その手掛かりを求めるため、江東区役所に対し、法令に基づいて関連公文書の情報開示を求めていた。

しかし、和子さんを連れ去った根拠となるはずの重要な記録は、区役所に存在しないのだという。

母の武田和子さんが連れ去られたのは昨年3月13日のことだ。

和子さんが住む江東区の都営住宅に警察官が現れ、玄関のカギを破壊して部屋に侵入。警察官は和子さん、真由美さん、そして真由美さんの娘の直子さん(仮名)の3人に警視庁城東署への任意同行を求めた。不本意ながらも警察の要請に応じて同署に移動した後、和子さんだけが別の場所に移され、その後、家族と一切、連絡が取れなくなった。面会はおろか、電話もできない。どこにいるのか、体調はどうなのかも一切、分からない。それから1年余りが過ぎたが、和子さんは今も行方不明のままだ。

「虐待」の証拠を何一つ示せない江東区の異常な対応

警視庁はこの日の対応について「個別の案件には答えられない」としつつも、「一般論として高齢者虐待を認知した場合は、警察法等の法令に基づいて、適切に対処している」とフロントラインプレスの取材に回答している。

「虐待」と「適切な対処」。警察を含む和子さんを連れ去った側が繰り返すこの言葉こそが、真由美さんと直子さんを苦しめ続けている。和子さんはいつ、誰から虐待を受けたのか。それを裏付ける証拠は当時から現在に至るまで何一つ提示されていないからだ。

連れ去りの現場に出動するよう警察に要請したのは、江東区役所と社会福祉協議会の職員だったと思われる。

高齢者虐待防止法に関する厚生労働省の自治体向けマニュアルによると、虐待によって高齢者の生命や身体に重大な危険がある場合、自治体は家族と高齢者を分離して保護するため、「やむを得ない措置」を取ることができる。しかし、その決定の前後には、自治体の担当職員や地域包括支援センターの職員などの専門家で構成される「コアメンバー会議」を開催し、対応を協議しなければならない。ところが、真由美さんが区に情報公開請求しても、コアメンバー会議の議事録は「存在しない」との回答だった。

虐待の経過について記録した文書に間違いがあれば、それを元に面会制限の取り消しを求めることができる。しかし、記録そのものが「存在しない」となると、役所を相手に法的な対応を取ることもできない。

現に存在する公文書も「存在しない」と回答、不実か隠蔽か

冒頭で紹介した3度目の情報公開請求は、今年1月に行われた。娘の真由美さんは、自身の個人情報が含まれるすべての関連文書を開示するよう、江東区に求めた。和子さんが連れ去られて以降、区の職員とは繰り返し文書でやり取りしてきた。そこには、区の公印が捺印された公文書も含まれている。

ところが、区は今年2月、それらの公文書も「存在しない」と回答してきたのである。

「では、私の手元にある江東区作成の公文書は、いったい何の文書なのでしょうか? この文書はすでに廃棄されたのか。それすらもわかりません」と真由美さんは憤る。

区が「存在しない」とした文書の中には、真由美さんによる面会要望に対し、区が「すでに成年後見人が選任されており、面会も含め、対応は成年後見人に委ねられております」(2025年11月13日付)と回答したものもある。文書の右肩には、公文書番号「7江福地第2169号」も記されている。

この文書は、和子さん連れ去りが報道された後の江東区議会でこの問題が取り上げられ、対応に苦慮したと思われる末に区が作成し、真由美さんに渡した文書だ。それすらも、なかったことになっている。

後見人弁護士は常に「不在」、財産から得ている報酬額も明らかにせず

真由美さんら家族は「区は、責任を後見人に押し付けたかったのではないか」と考えている。

情報公開法や個人情報保護法では、行政文書の開示を請求する人が容易に文書の特定ができるよう、行政側が「適切な措置を講ずる」よう求めている。行政機関が保有する文書は膨大で、請求者が欲する文書と開示された文書で齟齬が生じないようにするためだ。しかし、真由美さんが請求をした後、江東区から文書を特定するための連絡は一切なかった。

江東区長の職権に基づいて武田和子さんの成年後見人に選任された弁護士も、不誠実な対応を続けている。真由美さんが母・和子さんとの面会を求めると、当初は「検討している」と回答していたが、やがて「(和子さんが)会いたくないと言っている」と主張するようになった。オンライン通話や録画でもいいので和子さんの意思を確認したいとお願いしても、「できない」と言うだけ。その理由も明確に説明しない。

後見人として今後の和子さんへの支援計画を示すこともない。和子さんの財産から得ている後見人としての月額報酬も明らかにしていない。

家族が弁護士事務所に行っても“不在”ばかりで、電話にも出ない。今年4月に弁護士に書面で面会を求めた時は、具体的な相談内容を提示するよう書面で返答してきただけで、日程は決まらなかった。それにもかかわらず、後見人弁護士は、和子さんの意思決定を確認する目的で別の弁護士を和子さんに面会させたという。真由美さんは「後見人とは別の弁護士が面会に同行した時に費用が発生していたら母の口座から支払われていると思いますが、その金額も聞いていない」と話す。

成年後見制度の被害者を支援する一般社団法人「後見の杜」(東京)の宮内康二代表は、「江東区・97歳女性連れ去り事件」に関し、次のように指摘する。

「成年後見制度の『後見人』は、判断能力がほとんど失われた人を対象に選任されるものです。和子さんがもし、『家族や友人と会いたくない』と明確に主張するほどの判断能力があるのなら、そもそも成年後見人は必要ありません。論理が破たんしています」

連れ去り前に撮影された動画や録音資料では、家族と笑顔で談笑したり、自らの意思をはっきりと示したりする和子さんの様子が残っている。生命に危険が及ぶほどの虐待があったとは、にわかには信じがたい。家族側は区の職員などに対し、これらの動画などに残されていた「和子さんの意思」を繰り返し示してきたが、それも無視され続けている。

フロントラインプレスは、和子さんの後見人になっている弁護士に対し、複数回にわたって取材を申し込んだが、「留守」を理由に応じていない。

成年後見制度の見直しでこの状況は打開できるのか。改めて大久保区長に見解を求めたが、その答えは。現在配信中のスローニュースでは、より詳しく伝えている。



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4時間前

江東区に高齢の親族が暮らしているので、他人事と思えずゾッとする事件です。
この件を取り扱ったニュースサイトやYouTubeなど一通り目を通しましたが、江東区、警察、後見人弁護士ともに歯切れが悪いこと、このうえない。

武田和子さんが無事であるのか、ご高齢で突然環境が変わったことで痴呆の症状など出ていないか、個人情報云々の前に心配です。
ご家族に虐待されていた高齢女性を保護しているというのなら、虐待されていた証拠、現在、無事であることの証明をすべきなのでは?

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popo****
2時間前

最近は「士」が付く職業の人が成年後見人になりたがる(言葉は悪いですが)ようです。知り合いに80代で頭はしっかりして、家族とも良い関係の方がいます。奥様が亡くなられて相続税の申告手続きを司法書士に頼んだら、認知症かどうか、もし認知症なら死去するまで報酬をその司法書士に支払い成年後見人として頼むという書類を医師に記載してもらって下さいと言われて、病院に持参して記載してもらったと。
認知症でなく何事もなく終わりましたが。怖いです!
80代ならばしっかりしていても少しは忘れっぽくなったりします。
もし軽度の認知症と診断されたら家族にとっては、父親が亡くなるまで司法書士に財産を握られてしまいます。
以前は相続税の手続きを頼んでも成年後見人制度の書類など渡されませんでした。

この制度おかしくないですか?

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cas********
2時間前

子どもだと児相が対応するけど社会福祉協議会がそれと同じ役目を果たしているのでしょうか?暴行などを受けていたらアザや傷があるでしょうし、食事を与えられていなければ栄養状態が低下しているでしょう。金銭的な虐待を受けていたとしたら金の動きが証拠となるはず。
何れにしても何かしら提示する証拠がなければ保護の判断はできないはず。異常だと感じる。

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anego30
1時間前

このニュース以前も見ましたが娘と名乗る真由美さんて元々このおばあちゃんの知人で養子縁組したんですよね。預金トラブルの為に本人に頼まれたからとかで。ただこのおばあちゃん認知症の恐れもあるらしく
養子縁組も認知してない可能性があるとか。
色々闇が深いと思いますよ。

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dnrk*****
2時間前

「コアメンバー会議の議事録が存在しない」のならば、区による連れ去り自体が違法ではないのか? 決定過程の正当性が証明できないのだから。

他の公文書も「無い」ばかりなのは、
行政運営の公正と透明性を確保し、国民の権利利益を保護するための行政手続法(平成5年法律第88号)に大幅に抵触するのではないか。

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guc****
2時間前

おそらく、警察が確保中に何らかの理由で亡くなってしまったのではないかと。
100歳近い高齢の方なので、充分にあり得ます。
そしてそれを揉み消すために、時間が過ぎて風化するのを狙ってる。
少なくとも、今の責任者が定年迎えて消えるまでは解決する気すらないでしょうね。
これが日本の社会で起こっていることだと言う事実こそが、一番恐ろしい。

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